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書体、サイズ

小目次
  1. フォントサイズの変更
  2. 斜体、太字、等幅
  3. 下線、上線、下付、上付
  4. デフォルトのフォントサイズの変更
  5. フォントフェースの変更

lionheadフォントサイズの変更

このページでは、LaTeX文書 本文中における、文字の様々な修飾に使うコマンドについて解説します。まず、フォントの相対的なサイズの変更には、以下の10段階のコマンドを使います:

コマンド 出力例
¥tiny 1番小さいサイズ。
¥scriptsize
¥footnotesize 3番目に小さいサイズ。
¥small 4番目に小さいサイズ。
¥normalsize 文書クラスのオプションで指定したデフォルトのサイズ。
¥large 5番目に大きいサイズ。
¥Large 4番目に大きいサイズ。
¥LARGE 3番目に大きいサイズ。
¥huge 2番目に大きいサイズ。
¥Huge 1番大きいサイズ。


大きさは全て、文書クラスのオプションで指定したデフォルトのサイズに対して相対的に決まります。もしデフォルトサイズが10ポイントであれば、これが¥normalsizeの大きさになります。フォントサイズ変更は、declaration(宣言コマンド)形式とenvironment(環境)形式の2形式でおこなうことが出来ます:

declaration形式 environment形式
¥Huge{サイズが大きくなる文章。} ¥begin{huge}

サイズが大きくなる文章。

¥end{huge}
サイズが大きくなる文章 サイズが大きくなる文章





lionhead斜体、太字、等幅

書体(style)の変更には以下のコマンドを使います:

コマンド 説明 出力例
¥rmfamily (¥textrm) ローマン体。デフォルトのセリフ体(明朝体)フォント。
¥sffamily (¥textsf) サンセリフ体(文字の太さが一定のゴシック体)。
¥ttfamily (¥texttt) タイプライター(等幅)書体。
¥mdseries (¥textmd) デフォルトの太さの書体。
¥bfseries (¥textbf) 太字(ボールド)。
¥upshape (¥textup) 直立体(傾いていないデフォルトの書体)。
¥itshape (¥textit) 斜体(イタリック、傾いている;アルファベットのみ)。
¥slshape (¥textsl) スラント(直立体の文字を傾けただけの書体;アルファベットのみ)。
¥scshape (¥textsc) スモールキャピタル(小文字の代わりにサイズを小さくした大文字を使う書体) 。


使用方法は上記フォントサイズを変更するためのコマンドと同じです。書体変更コマンドには更に第3の表記方法があります。上の表で(…)括弧内にあるバージョンのものを使って、{…}括弧の外にコマンド部を出して表記することが出来ます。例えばボールドなら:

¥documentclass[12pt]{jarticle}

¥begin{document}

¥textbf{この文章が太字化される。}


この文章が太字化される



と表記できます。無論、フォントサイズ同様の仕方でも同じ効果を得ることが出来ます。

¥documentclass[12pt]{jarticle}

¥begin{document}

{¥bfseries この文章が太字化される。}

¥begin{bfseries}
この文章が太字化される。
¥end{bfseries}

¥end{document}

この文章が太字化される

この文章が太字化される



後2者の「declaration(宣言)コマンド」形式と「environment(環境)」形式でおこなう場合と、コマンドを{}括弧の外に出す形式とではコマンドのスペルが異なりますので、注意が必要です。




lionhead下線、上線、下付、上付

斜体や太字は、実際にはその文字を直接歪めたり伸ばしたりするのではなく、それぞれ別のフォントが用意されていて、それを変わりに表示しています(例えば、Computer Modernの斜体フォントは、通常のローマン書体のものとは独立して存在する)。一方、下線などの修飾はLaTeXアプリによって直接修飾が加えられます:

コマンド 説明 出力例
¥textcircled{1} 「1」が○の中に入った記号。
¥underline{…} 引数内に書かれた文章に下線を入れる。
¥overline{…} 引数内に書かれた文章に上線を入れる(*注意)。
^{…} 引数内に書かれた文章を上付きにする(*注意)。
_{…} 引数内に書かれた文章を下付きにする(*注意)。


$underline¥textcircledコマンド以外は、全て数式環境内でのみ使用できるコマンドです(後述)。だから本文中で使用する場合には、数式環境を宣言するためにその前後を「$」で囲わなければなりません。
例:つまり $ ¥overline{This sentence is overlined.} $ と書く。
数式環境では文章が自動的に斜体になるので、これを防ぐには「¥rm」コマンドを挿入してデフォルトのローマン書体に戻します。
例:斜体を外すには $ ¥overline{¥rm This sentence is overlined.} $と書く。





lionheadデフォルトのフォントサイズの変更

基本的な構成」でも説明したように、通常では10pt, 11pt and 12ptをデフォルトフォントのサイズとして指定しますが、これ以外、例えば14ptなどを使用したい場合には、「extsizes」等のパッケージを利用するのが最も手っ取り早いでしょう。

まず、「extsizes」パッケージをCTANからダウンロードしてきて/usr/share/texmf/tex/latex/extsizes下にインストールします。これで8pt, 9pt, 14pt, 17pt, 20ptのサイズが利用できるようになります、これらを使うには、文書クラスにおいてextarticleextbookextletterextreportのいずれかのクラスを選び、オプションで希望のフォントサイズを指定します。例えば:「¥documentclass[14pt]{extarticle}」と冒頭で書けば、14ptのフォントがデフォルトで使用されるようになります(パッケージの利用法については後述)。

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lionheadフォントフェースの変更

デフォルトフォント(Computer Modern)を変更するには、「¥renewcommand」で各書体コマンドの定義を変更する必要があります(¥renewcommand自体の説明については後述)。「¥renewcommand」については後に詳しく述べますが、例えば:

¥renewcommand{¥rmdefault}{ptm} デフォルトのローマンフォント(元はComputer Modern)をTimesに変える。
¥renewcommand{¥sfdefault}{phv} デフォルトのサンセリフフォントをHelveticaに変える。
¥renewcommand{¥ttdefault}{pcr} デフォルトのタイプライター(等幅)フォントをCourierに変える。


の3コマンドを書き、直後に¥normalfontコマンドを挿入すれば、ローマンフォント、サンセリフフォント、タイプライターフォントがそれぞれTimes、Helvetica、Courierに変わります。つまり、¥textrm¥textsf¥textttのコマンドを使ったときに、これらのフォントが使われるようになるわけです。元のComputer Modernに戻す場合には、コマンドを再定義します:

¥renewcommand{¥rmdefault}{cmr} デフォルトのローマンフォントをComputer Modernに変える(/戻す)。
¥renewcommand{¥sfdefault}{cmss} デフォルトのサンセリフフォントをComputer Modernに変える(/戻す)。
¥renewcommand{¥ttdefault}{cmtt} デフォルトのタイプライター(等幅)フォントをComputer Modernに変える(/戻す)。


¥documentclass[12pt]{jarticle}

¥begin{document}

¥renewcommand{¥rmdefault}{ptm}
¥renewcommand{¥sfdefault}{phv}
¥renewcommand{¥ttdefault}{pcr}
¥normalfont

¥textrm{Default roman font becomes times.}

¥textsf{Default san-serif font becomes helverica.}

¥texttt{Default fixed font becomes courier.}

¥renewcommand{¥rmdefault}{cmr}
¥renewcommand{¥sfdefault}{cmss}
¥renewcommand{¥ttdefault}{cmtt}
¥normalfont

¥textrm{Default roman font becomes Computer Modern.}

¥textsf{Default san-serif font becomes Computer Modern.}

¥texttt{Default fixed font becomes Computer Modern.}

¥end{document}
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