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目次

小目次
  1. 本文の論理構造
  2. 目次の出力

lionhead本文の論理構造

LaTeX文書の本文は、さらに章、節といった単位で、論理的に構成されています。つまり

  1. 文書クラスとオプションの指定
  2. プリアンブル
  3. 本文

ということです。それぞれの文章単位は、「見出し」によって分類されます。見出しコマンドには以下のものが用意されています:

コマンド 説明
¥part{…} 部。
¥chapter{…} 章。book、reportなど一部の文書クラスでのみ使用可。新章開始時には改頁される。
¥section{…} 節。
¥subsection{…} 小節。
¥subsubsection{…} 小々節。
¥paragraph{…} 段落。
¥subparagraph{…} 小段落。


¥part」が最も大きな文章単位で、下に行くに連れ小さくなります。これら見出しコマンドを各文章群の冒頭に挿入していくことで、文書の論理構造を形成します。見出しコマンドは、本文中においては太字の少し大きめのサイズで見出し番号と共に表示されます。 {…}の中に見出しの名前が入ります。番号をつけたくない場合には「*」をつけます(例:「¥section*」 )。

¥section{ぶらあぶらあの巻}
ぶらあぶらあ。ぶらあぶらあ。ぶらあぶらあ。ぶらあぶらあ。ぶらあぶらあ。ぶらあぶらあ。ぶらあぶらあ。ぶらあぶらあ。

¥subsection{へけけえへけの巻}
へけけえへけ。へけけえへけ。へけけえへけ。へけけえへけ。へけけえへけ。


上の場合、

が、この文書の論理構造になります。論理構造は次に説明する目次ページに影響します。




lionhead目次の出力

目次ページは、LaTeXが文中にある見出しコマンドを拾って自動的に生成します。一般には本文の始まる前に置きますから:

  1. 文書クラスとオプションの指定。
  2. プリアンブル。
  3. 目次
  4. 本文。


ということになります。 無論、望むのであれば目次は自由に何処にでも置くことが出来ます。目次は「¥tableofcontents」コマンドで生成されますので、これを目次を表示させたい位置に挿入すればいいだけです。ただ、目次は実際に表示されるものですから、「¥document」環境内(つまり「¥begin{document}」と「¥end{document}」の間)に入れなければなりません。

¥documentclass[12pt]{jarticle}
¥begin{document}

¥tableofcontents

¥section{ぶらあぶらあの巻}
ぶらあぶらあ。ぶらあぶらあ。ぶらあぶらあ。ぶらあぶらあ。ぶらあぶらあ。ぶらあぶらあ。ぶらあぶらあ。ぶらあぶらあ。

¥subsection{へけけえへけの巻}
へけけえへけ。へけけえへけ。へけけえへけ。へけけえへけ。へけけえへけ。へけけえへけ。へけけえへけ。へけけえへけ。

¥subsubsection{ほうほうほうの巻}
ほうほうほう。ほうほうほう。ほうほうほう。ほうほうほう。ほうほうほう。ほうほうほう。ほうほうほう。ほうほうほう。

¥section{ほげろっちょの巻}
ほげろっちょ。ほげろっちょ。ほげろっちょ。ほげろっちょ。ほげろっちょ。ほげろっちょ。ほげろっちょ。ほげろっちょ。


¥end{document}
toc


¥tableofcontents」を入れるだけでは、上のように目次を生成するだけですので、独立した目次ページが要るのなら、その前後に「¥break」コマンドを挿入して改頁を行う必要があります。

目次を生成するには、最低その文書を2回コンパイルしなければなりません。なぜかというと、1回目のコンパイルではLaTeXが「¥section」他見出しコマンドを纏めて「….aux」ファイルに書き出し、「….aux」から目次を生成して「….toc」(table of contents)ファイルとして保存するだけだからです。2回目のコンパイルでやっと「….toc」の内容をメインの「….dvi」の本文に付け加えます(初回だけでは目次、参考文献頁は見出しだけで中身は空)。だから、文書を改編して論理構造が変わった場合なども、目次をアップデートするために最低2度コンパイルしてやる必要があります。

¥listoftables」「¥listoffigures」を使えば、表目次や図目次も生成することが出来ます。

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